NEM(ネム) -NEW ECONOMY MOVEMENT-<$XEM>

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NEMに関する情報
シンボル XEM 正式名称 NEM
カテゴリ 暗号通貨 対応取引所数 92
現在価格 12円 ($0.11716) 取引量(24h) 2,462,928,505円 ($23,338,215)
最大発行枚数 8,999,999,999枚 循環流通枚数 8,999,999,999枚
時価総額 111,442,225,948円 ($1,056,004,112) 還元方式
暗号方式 その他 承認方式 POI(Proof of importance)

仮想通貨NEM(XEM)は数ある仮想通貨銘柄の中では、比較的長期に渡り主要銘柄の位置を保ち続けている通貨の一つです。

NEMのブロックチェーンを利用したシステムやアプリケーションの開発が盛んな一方で、仮想通貨取引所コインチェックによるNEM(XEM)流出騒動や2019年1月のNEM財団の体制刷新など、市場に不安要素として捉えられる出来事も発生してきました。

仮想通貨NEM(XEM)はどのような通貨で今後どのように発展していくのでしょうか。

NEM(XEM)の概要/基本情報

仮想通貨の名称はNEMで通貨単位はXEMと表記されます。NEMとはNEW ECONOMY MOVEMENTの略で、仮想通貨経済という新しい経済運動を広めるためのプロジェクト名として周知されました。

仮想通貨そのものを指すというよりは、NEMの仕組みを使った開発やトークン発行のプラットフォームなど活動全般を指すニュアンスです。

仮想通貨のことを指す場合はXEM(ゼム)と表記を分けるのが正確です。

NEM(XEM)の特徴

Proof of Importance

NEM(XEM)の大きな特徴の一つがその承認方法です。
Proof of Importanceといって、取引の承認はPoIスコアが高いノード(XEMを取引しているブロックチェーンアカウント)によって行われます。

ビットコイン等で行われる取引承認の仕組みはマイニング(採掘)です。

これは仮想通貨の送金時に、マイナー(採掘者)が複雑な計算式をとくことによって、取引の正当性が証明され着金が行われる仕組みです。
ビットコイン(BTC)の場合、計算式を最も早く解いたマイナーにマイニング報酬として新規発行されたビットコインが付与される仕組みになっていますが、その作業にはGPUやCPUなどを必要とするため、莫大な電力を消費します。

さらに大規模なマイニンググループが参加することによって、報酬の独占が発生し富が偏ってしまうという課題やそもそものビットコインが目指していた非中央集権に戻ってしまう…という問題があります。

こういった「マイニング」のデメリットを解消するためにNEM(XEM)ではコンセンサスアルゴリズムにProof of Importance(POI)を採用しています。

NEM(XEM)はすでに8,999,999,999XEMの発行が終了しており、新規発行はありません。
そのため、Proof of Importanceで承認が行われると、すでに発行されかつ報酬用にプールされているNEM(XEM)が手数料としてノード(マイナー/採掘者)に支払われる仕組みになっています。

NEM(XEM)におけるProof of Importanceの承認作業ならびに承認によって発生する報酬のことを「ハーベスト(収穫)」と言います。
Proof of Importanceでハーベストを行い報酬を受け取るには、PoIスコアを高める必要があります。PoIスコアは保有しているXEMの残高が多いことに加えて、以下3点の要素で上昇します。

  • 1回の送金が1000XEM以上
  • 既得バランスが10000XEM以上のユーザーから入金がある
  • 30日以内(43200ブロック以内)に取引が発生している

活発に正当な取引をXEMを使用して行うことでPoIスコアが高まり、もらえる手数料が増加していくというわけです。

ブロックチェーンのプラットフォームとして広く活用

NEM(XEM)は仮想通貨自体としての用途以外に、ブロックチェーン技術の活用が多様です。

独自トークン発行やDAppsのプラットフォームとしてはイーサリアムが有名ですが、NEM(XEM)はまた違ったアプローチでブロックチェーン技術の普及に努めています。有名なものがMijinです。MijinはNEM(XEM)の仕組みを活用したブロックチェーンですが、特徴なのがクローズドな送金に使えるプライベートブロックチェーンであること。

ブロックチェーンの種類については、連載企画「ブロックチェーンの未来」の『[01/04] そもそも「ブロックチェーン」とはなんなのか?』をご参照ください。

つまり既存の金融機関にも導入できるテクノロジーということで、SBI住信ネット銀行が導入を前提とした実証実験を行いました。

住信SBIネット銀、基幹システムにおけるブロックチェーンの利用に成功 テックビューロの「mijin」利用

住信SBIネット銀行が、銀行基幹系システムである勘定系システムにおいて、ブロックチェーン技術による置換を想定した試験を行い、実際の業務に適用可能であることを実証した。ブロックチェーン基盤には、テックビューロが提供する「mijin」を利用。同社は、2015年12月よりDragonfly Fintech社や野村総研と共に、3ヶ月間の実証実験を行なった。

Mijinはすでに300社以上に導入され世界88ヶ国で利用可能です。

さらに低価格なブロックチェーンでのアプリケーション開発にも向いています。ビットコインやイーサリアムと比べて、現在のところNEM(XEM)は非常に安価かつブロックチェーンとしての機能も引けを取りません。本格的なDApps開発と運用に関わる費用を抑えることが可能なのです。

仮想通貨NEM(XEM)の歩み

ここからは仮想通貨NEM(XEM)に関して発生した出来事とそれに伴う価格推移を見ていきましょう。0.02円/1XEMで始まり、2019年4月現在では7円/1XEM程度です。

2015年3月31日:XEM初登場

NEM(XEM)はインターネット上のオープンフォーラムであるbitcoin.orgで、utopianfutureというユーザーの呼びかけで立ち上げられたプロジェクトです。この呼びかけが初めてされたのが2014年1月7日、2015年にホワイトペーパーが公開され、Proof of Importance(POI)を採用したハーベストの仕組みが公開されました。

コンセンサスアルゴリズムであり「POI」と報酬分配制度としての「ハーベスト」は、この種の仕組みのブロックチェーンとしては世界で初めての試みでした。

NEM(XEM)はリリース時に0.02円/1XEM程度で始まり、その後0.01〜0.04円/1XEM程度を推移しますが、2016年に年に入り高騰を始めます。2016年1月20日には0.07円を記録しました。これは当初の価値からすると35倍です。

さらに3月に入り0.1円台を突破。6月には1XEM/1円を記録しました。この2016年代前半にはMijinの実証実験や日本の仮想通貨取引所のZaifとの技術提携が発表され、動きが活発化します。

2017年:1XEM211円まで爆上げ

しかし、2016年6月の高騰はすぐに終了し、また0.4円台程度を推移する日々が2017年1月あたりまで続きます。この間、NEMはシンガポールにNEMのプロモーションや教育などの振興活動を行う団体「NEM財団」を立ち上げました。

マレーシアの首都クアラルンプールには、NEMのブロックチェーンの開発を集中して行えるブロックチェーンセンターも建設しました。

2017年1月…ビットコインが高騰と暴落を繰り返します。これは中国政府による規制が入ったとの報道によるものでした。しかしその後もビットコインの高騰は止まらず引っ張られる形でXEMも高騰を始めます。 ちなみに、2017年は「仮想通貨元年」と呼ばれた年だったりします。

2017年5月23日には30円台を記録。そこから細かい上下を刻み、年末年始の大暴騰を迎えます。2018年1月7日には211円/1XEMに達しました。これはリリース当初の価格から比較すると10,550倍です。
基本的に2017年はビットコインの値動きにほぼ引っ張られる形で、XEMも恩恵に預かったと言っていいでしょう。

2018年:コインチェック事件がきかっけとなり大暴落

しかし、2018年1月中旬を機に突如仮想通貨市場は空前の大暴落に見舞われます。韓国・中国を筆頭に、複数の国・政府機関が仮想通貨を取り締まることを正式に発表したのが、直接の原因と考えられています。

中国はあらゆる仮想通貨の取引を規制することを発表、ドイツも国際的な規制が必要との姿勢を強調、インドネシアでは中央銀行により国内での使用が禁止、フィリピンでは大手銀行が仮想通貨の送金を仮想通貨関連の送金を停止、ブラジルでは仮想通貨投資の禁止などこれらが全て1月中旬に重なりました。

2018年1月26日の時点で89円/1XEMまで下がっていましたが、さらにこの日、日本の仮想通貨取引所コインチェックから、5億2,300万XEMがハッキングされ流出したことが発表されます。日本円にして被害時価総額463億1,112万7,000円に上りました。

ハッキングの理由としてはコインチェック側が常時ネットに繋がっているホットウォレットに顧客のXEMを保管しており、秘密鍵を盗まれたことによって流出したというものでした。

NEM財団は「NEM(XEM)自体にはなんの不備も落ち度もなく、コインチェック側の管理体制が原因である」「ハードフォーク(ブロックチェーンをハッキング前の状態に戻して取引自体をなかったことにすること)はしない」と宣言し事態の収束を図りますが、NEM(XEM)をはじめとする仮想通貨業界全体のイメージダウンは下げられません。

2018年前半は各国での規制強化もあり、仮想通貨全体が冬の時代を迎えます。

2018年4月にコインチェックを大手証券会社マネックスが買収したタイミングで、一時的に価格が上昇し47円/1XEMまで戻ります。しかし、その後は現在まで低いレベルでの推移が続いています。2019年4月現在7〜8円/1XEMが相場です。

2018年1月:NEM財団が体制の刷新を発表

2018年1月に「NEM財団が破綻か?」という報道がされました。正確には財団の体制の刷新であり、決してNEM自体が打撃を受けたという話ではありません。

しかし、ここ2018年以降NEM財団の活動は、収益率の低さと高コストにより経営状態が悪いのは事実だったようです。NEM財団は経営陣を刷新し、スタッフの整理を行い、経営効率化を行うということになります。

財団の運営にかかる費用はXEMからバーンされるという方式で賄われていましたが、900万XEMにも達していました。仮に10円/1XMだとしても1月に9,000万円かかっていたということになります。これを60%減額したということです。

また、これまでプロモーションや教育・啓蒙活動が中心だったNEM財団の活動は、プロダクト開発中心に方向転換するということ。経営効率化と技術開発が噛み合うことで、NEM(XEM)の価値をもう一度高めようという動きです。

NEMに関するTwitterの反応




NEM情報をよく呟いているTwitterアカウント(IDは2019年4月9日時点)

情報は、知っている人に教えてもらうのが一番早い…ということで、NEM関連の情報を追っているTwitterユーザーをご紹介致します。なお、2019年4月9日時点の情報になりますのでご注意いただければと思います(IDが変わるとプロフィールページのURLも変更になるため)。

Twitter ID フォローボタン
nemnem_pi_
tohoku_fassefoy
nem_tai_xem
mhnm88bbc
honanem

NEM(XEM)のコミュニティ活用事例

NEM(XEM)はコミュニティが活発です。開発用のプラットフォームとしてはオープンソースの開発環境をNEM開発センターで提供しています。

またNEM(XEM)はnemlogというブロックチェーンSNSを持っています。

ブロックチェーンSNSとは、ブロックチェーンの仕組みで作られたSNSで、例えば記事を投稿したり、いいねがされる事でトークンが付与されるというものです。他に日本で有名なものとしてはALIS、Syncrolife、Steemitなどが挙げられます。

nemlogのような主要な仮想通貨がブロックチェーンSNSを持ったという事は大きな意義があります。利用者がNEM(XEM)をもらえるチャンスがあるという事でコミュニティは活発になりますし、投げ銭機能がありXEM自体の流通も増えます。

NEM(XEM)はまだまだ注目度が高い通貨

今年に入りNEM(XEM)は復調傾向にあると言えます。一時期2円台まで下がった価格は10円近くまで上昇ムードです。NEM財団のテコ入れもされ、もともと定評のあった開発力にさらに注力されることは好材料と言えます。日本でのコミュニティの動きも活発であり、(色々な意味で)2019年最も注目の仮想通貨の一つです。


[参考] ネム(NEM[XEM])を取り扱っている日本の暗号資産取引所(2019-05-19)

取引所名 取扱通貨 手数料
BTC  ETH  LiteCoin  ETC XEM  BCH(ABC)  BCH(SV) XRP  MONA QASH  Maker  Taker 
BitFlyer  × × × × 0.01 ~ 0.02%
BTC/Altcoinで異なる
Coincheck × × × 0% 0%
SBI VC × × × ×
2019年6月28日廃止
× × 0% 0%
DMM Bitcoin  × × × 0% 0%
GMOコイン  × × × × -0.01% 0.05%
FISCO × × × × × × × 0 ~ 0.3%
BTC/Altcoinで異なる
Liquid by QUOINE × × × × 0% 0%
Bitbank × × × × × × -0.05% 0.15%
Bitpoint × × × × × -0.01% 0.05%

全世界の暗号資産取引所の一覧&比較はhubexchangeの「取引所検索」をご利用ください。


日本の取引所の暗号資産別取引手数料率(現物)の一覧(2019-05-19)

取引所名 取扱通貨
BTC  ETH  LiteCoin ETC XEM  BCH(ABC)  BCH(SV) XRP  MONA QASH
BitFlyer  Maker 0.01~0.15% 0.2% 0.2% 0.2% × 0.2% × × 0.2% ×
Taker 0.01~0.15% 0.2% 0.2% 0.2% × 0.2% × × 0.2% ×
Coincheck Maker 0% 0% 0% 0% 0% 0% × 0% × ×
Taker 0% 0% 0% 0% 0% 0% × 0% × ×
SBI VC Maker 0% 0% × × × ×
2019年6月28日廃止
0% × ×
Taker 0% 0% × × × ×
2019年6月28日廃止
0% × ×
DMM Bitcoin  Maker 0% 0% 0% 0% 0% 0% × 0% × ×
Taker 0% 0% 0% 0% 0% 0% × 0% × ×
GMOコイン  Maker -0.01% -0.01% -0.01% -0.01% × -0.01% × -0.01% × ×
Taker 0.05% 0.05% 0.05% 0.05% × 0.05% × 0.05% × ×
FISCO Maker 0% × × × × 0.3% × × 0.1% ×
Taker 0.1% × × × × 0.3% × × 0.1% ×
Liquid by QUOINE Maker 0% 0% 0% × × 0% × 0% × 0%
Taker 0% 0% 0% × × 0% × 0% × 0%
Bitbank Maker -0.05% -0.05% -0.05% × × -0.05% × × × ×
Taker 0.15% 0.15% 0.15% × × 0.15% × × × ×
Bitpoint Maker 0% 0% 0% × × 0% × 0% × ×
Taker 0% 0% 0% × × 0% × 0% × ×
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hubexchangeのメディア部門を担う「編集部」の公式アカウントです。 編集長はもぐらいだー(ikenaga)。ハッキングされた取引所の事象発生から現在までを追う「ハッキング探偵」などの企画立案や執筆時マニュアルの策定などの編集部内外の標準化ツールの整備に注力中。メディア事業に興味があるアシスタント希望者求む!
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