Monacoin(モナコイン) <$MONA>

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MONACOINに関する情報
シンボル MONA 正式名称 MONACOIN
カテゴリ 対応取引所数 25
現在価格 134円 ($1.27) 取引量(24h) 125,958,997円 ($1,192,658)
最大発行枚数 105,120,000枚 循環流通枚数 72,755,000枚
時価総額 9,742,196,788円 ($92,245,169) 還元方式
暗号方式 承認方式

Monacoinは国産のアルトコインとしては最も成功した銘柄の一つです。

「5ch」や「なんJ」などを中心にネットギークの支持を集め、秋葉原では現実の決済にも使われるなど国内でも局地的な盛り上がりを見せました。Zaifハッキング事件のとばっちりを受け、2018年は停滞しましたが、今年は元気を取り戻すことができるのでしょうか。

Monacoinの概要/基本情報

Monacoinは日本初の仮想通貨です。
仕組みとしてはLitecoin($LTC)をベースに作られており、その強みは決済速度が早いこと。決済速度は90秒なので、Bitcoinの10分よりはだいぶん短い印象です。

ブロックチェーン シンボル コンセンサスアルゴリズム コンファーメーション1までの時間
Bitcoin BTC PoW(Proof of work) 10分
Ethereum ETH PoS(Proof of Stake)へ移行予定 20秒
Ripple XRP PoC(Proof of Consensus) 4秒
Steller XLM SCP(Stellar Consensus Protocol) 2~5秒
BinanceCoin BNB 未命名 即時(1秒以下)
Monacoin MONA Pow 90秒

しかし、現在はBinance Chain(参考記事『Binance Chain(バイナンスチェーン)が目指す未来』)のように数秒単位での超高速決済ができる仮想通貨はいくつもリリースされており、決済スピードだけでいえばそこまでのアドバンテージにはなりません。

では、Monacoinの強みは何にあるのでしょうか?その答えは「コミュニティ」にあります。

Monacoinの特徴

コミュニティの強さ

Monacoinは2ch(正式名称「にちゃんねる」…現在の5ch)のアスキーアートであるモナーをイメージキャラクターとして誕生しました。ねらーが生み出した仮想通貨ということで、界隈の人々の間では登場当初からネタコインとして面白がられてきました。

Monacoinは当初、投げ銭での使用を念頭に置かれていました。投げ銭とはネット上で「いい」とか「面白い」と感じたモノや人にお金をプレゼントできる仕組みで、Monacoinはそれに最適化されていました。
というのも、ネットの投げ銭文化圏自体が、配信者や、絵師、ブロガーなど、ネットギーグと言われる「2chやニコニコなどのカテゴリーに親和性の高い人々」によって構成されていたからです。

こういったネットの同胞内で気軽に送り合える「お金なんだけどおもちゃみたいな、なんだか怪しいもの」という属性がうけ、Monacoinは国産の仮想通貨としては大変な人気が出ます。

実際の機能やブロックチェーン事業のコンセプト云々ではなく、モナーが仮想通貨になったという面白さで、シェアが拡大していきました。また、2chというアングラなカテゴリーから現実社会で価値のある仮想通貨が生まれたということで、「俺たちの仮想通貨を育てていこう」という機運も高まります。これがMonacoinのコミュニティの強さを作り上げています。

元ネタのくだらなさから「Monacoinになぜ価値がついているのか理解できない」という人も未だ多いようです。しかしMonacoinのしぶとさはこのコミュニティによって支えられています。価格の変動等に左右されないファンが常に一定数いるという状況は、多くのアルトコインの中でも大変貴重で珍しいと言えるのです。

決済プラットフォームMonappy

MonappyはMonacoinを通貨として使用するためのプラットフォームです。ここを使えば投げ銭はもちろん、ネットショッピング、実店舗の決済などすべてMonacoinを使うことが可能です。

秋葉原ではこのMonappyを活用して、パソコンのパーツショップ「Ark」やメイド喫茶「プリモプリマ」で会計の際にMonacoinを使用することが可能になっていました。また、「アキバをモナコインがジャック」のようなイベントの際には、使える店舗が一時的に拡大するなどかなり活発な流通が行われている仮想通貨でした。

残念ながら2018年9月1日にMonappyはハッキングされ、93078.7316 monaが不正出金される被害にあいました。そのためMonappyは現在運営を停止しています。再開時期は未定です。

決済速度の速さ

Monacoinが構想が最初に2chで発表されたのは2013年です。当時は仮想通貨=Bitcoinという風潮であり、Bitcoinの決済の遅さがなんとかならないか議論になっていた時期でもあります。そんな中でまず決済の早い仮想通貨を作ろうという機運から、当時速度に定評があったLitecoinをベースにされました。Litecoinの承認時間は2.5分。Monacoinは90秒ですので、1分のスピードアップに成功したというわけです。

Segwitを世界で初めて採用

Monacoinの決済スピードの速さは、世界で初めてSegwitを採用したことでさらに強力になりました。Segwitについてものすごくざっくり説明すると、取引の際に生成されたブロックの中から、大きな容量を占める署名データを取り出し、別のブロックに格納することで、一つのブロックを生成するスピードを上げるというシステムです。

Segwitは、2017年4月にMonacoinで採用することが可決されました。当初決済スピードの遅さに悩んでいたBitcoinで最初に採用される予定でしたが、内部のゴタゴタがあり、結局2017年8月までBitcoinでは実装されませんでした。

仮想通貨Monacoinの歩み

ここからは仮想通貨Monacoinの歩みを価格の変動と共に振り返っていきます。現在の価格は121円/1MONAであり、アルトコインの中では比較的高い価値をキープしている仮想通貨です。全世界の仮想通貨の価格上位5%にランクインしています。

2014年3月21日モナオクに土地が出品され高騰

Monacoinは2014年1月1日にリリースされますが、その3ヶ月後の2014年3月21日に突如高騰します。前日に8円/1MONAだったのが12円/1MONAになりました。

これはMonacoinを通貨として使用するオークションサイトであるモナオクに土地が出品されたことが引き金になったと思われます。

この土地は長野の別荘地でその広さは458㎡、出品価格は5000MONAでした。出品当日の日本円換算の価格としては60,000円ということになります。売主はに同時に、別の不動産屋10万円で委託販売に出しているということでした。

Monacoinのようなリリースされたばかりの草コインが、土地のような比較的高額な商品の取引に使われるのは特殊なケースです。

そこにはMonacoinに対する一種の愛情が感じられます。さらにリリースされてまだ間もない時期にモナオクのようなプラットフォームが稼働していたのもコミュニティの強みと言えます。(モナオクは2014年1月20日公開。2018年後半に閉鎖)

2014年7月上旬話題沸騰により高騰

2014年7月7日にはテレビ東京の経済番組であるワールドビジネスサテライトでMonacoinが特集されます。さらに7月9日には堀江貴文氏がtwitter上でMonacoinのアカウントを開設したことを発表。7月7日時点で3円/1MONAだった価格は、7月11日には倍の6円/1MONAまで高騰します。

勢いは止まらず暴騰と言って良いほど価格は上がり続け、8月1日には76円/1MONAまで到達しました。しかし、翌8月2日には37円/1MONAまで暴落。その後下がり続け9月末には元の3円/1MONA程度にまで戻りました。

とは言ってもこの間もMonacoin界隈は盛り上がりを見せています。特に夏コミの時期と重なったこともあってMonacoinを題材とした二次創作物が多数発表されました。

2015年3月4日Zaifに上場

2015年1月下旬からMonacoinは徐々に価格が上がり始めますが、3月4日にZaifに上場したことによりピークを迎えます。2月末に12円/1MONA程度だった価格は3月4日当日には25円/日まで跳ね上がりました。

5月には8円/1MONA程度まで下がりますが、また7月に20円台まで上がり、その後年末まで緩やかに下降していきます。下降したとは言え最低価格でも2月の高騰前の7円/1MONAのあたりをキープしました。

2017年4月Segwit可決で高騰

2017年4月Segwitを実装することが可決されました。Monacoinが世界で初めてのSegwit実装通貨になるというインパクトは大きく、2016年通して軟調だった価格は久々に高騰します。4月頭には6円/1MONAだった価格は、4月18日時点で20円/1MONAとなりました。単なるネタコインでなく技術的な信頼度が高いということが証明されたのです。価格は上がり続け、6月には90円代を記録。その後下がりますが、10月まで50円代をキープします。

2017年10月暴騰、そして年末へ…

2017年9月末にMonacoinは、金融庁による信用度の高い仮想通貨認可制度の「ホワイトリスト」入りを果たします。

さらに10月3日にはbitflyerへの上場が発表され、10月13日記録的な暴騰。なんと552円/1MONAに達しました。その後ちょうど仮想通貨バブルと重なったため価格はさらに暴騰し、12月6日に1,847円/1MONAを記録しました。

2018年は苦難の年

2018年初頭に仮想通貨バブルは弾け、他の通貨と同じようにMonacoinも暴落します。2018年全体を通してMonacoinには厳しい年でした。12月には1年半ぶりに40円台まで落ち込みました。

まず5月にロシアの仮想通貨取引所であるLivecoinからMonacoinが盗難されます。被害額は1000万円相当。この攻撃はMonacoinのブロックチェーンの仕組みの穴を突いたもので、当初から可能性としては指摘されていたものの、実際に行うハッカーがいるとは…という衝撃を与えました。Monacoinのブロックチェーン自体の信頼性を揺るがす事件となってしまいました。

さらに9月1日、Monacoinを使った決済プラットフォームのMonappyから93078.7316MONAが不正出金されました。これはMonappyに資産を保管していた7735人の資産が盗まれたということを意味します。

日本円にして1500万円相当のこのハッキングの犯人は宇都宮市の18歳の高校生でした。2019年3月14日に書類送検されました。Monappyはユーザーへ全額保証する意向を示していますが、ハッキングから半年以上経った2019年5月現在もサイトは未再開、返金はまだ行われていません。

とどめは9月20日、国内最大量のMonacoinを扱っていた取引所のZaifがハッキングを受け、営業を停止したことです(参考記事『zaifハッキング事件』)。

これ以降大きな値動きをすることなく2019年前半に至っています。2019年4月下旬に高騰し、現在の価格は120円台周辺です。

Monacoinに関するtwitterの反応






Monacoinのコミュニティ

流石に2018年はギークなMonacoin界隈も冷え込んだ印象があります。Monappyが稼働停止になったことで、これまで行われていた秋葉原等の実店舗での決済や、Monappy上でのユーザー同士の投げ銭、売買も停滞しました。モナオクでの取引もほとんど行われない状態が続いています。

とはいえ、2017年までは有志がかなり活動的だったのは事実です。そもそもMonacoinには特定の運営会社というのは存在しませんでした。面白いからという理由で個人が自腹を切って、勝手に秋葉原のUDXビルにMonacoinの巨大な広告を出したという逸話もあります。

今後Monacoinが再び盛り上がるためにはコミュニティが活発であることが重要でしょう。コミュニティの力が失われたMonacoinは単なるネタコインになってしまうのです。

まとめ

Monacoinはアルトコインの中ではコミュニティの力が強いため、比較的安定したボラリティを保っています。トレーダーからすると安全度の高い銘柄という印象ですが、今後生き残るためには、Monacoinが何か大きなプロジェクトに採用されるような動きが欲しいところです。

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hubexchangeのメディア部門を担う「編集部」の公式アカウントです。 編集長はもぐらいだー(ikenaga)。ハッキングされた取引所の事象発生から現在までを追う「ハッキング探偵」などの企画立案や執筆時マニュアルの策定などの編集部内外の標準化ツールの整備に注力中。メディア事業に興味があるアシスタント希望者求む!
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