ライトニングネットワークが実装している機能のこと。
ネットワークを介した送金では、スタート(送金者)とエンド(受領者)のペイメントチャネルが直接接続(開設)されていない場合、ネットワークにつながる中間ノードがリレーすることでエンドへの送金を実現していました。
しかしながら、中間ノードが確実にエンドに送金するかどうかは中間ノード次第であり、その資金担保が課題となっていました。
例えば、A・B・Cの3人の人物がおり、
でのみペイメントチャネルが開設(つまり、AC間ではつながっていない)されていた場合に、AがCに送金しようとすると、Aは中間ノードであるBに(Cに送金したい)金額を支払う形になります。
通常であれば、Aから資金を預かったBはCに届けることになりますが、BによってCに支払いが履行されるかは不確実だったのです。この不確実性を解決するために生まれたのが、「HTLC(Hashed Timelock Contracts)」です。
HTLC(Hashed Timelock Contracts)は、送金者が送金をする際に「トランザクションデータ内にハッシュ値」をいれこみ、Cだけがその値(金額)のロックを解除できる仕組みになっており、中間ノードであるBの信用について考慮する必要がなくなりました。