FCOIN TOKENに関する情報 | |||
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シンボル | FT | 正式名称 | FCOIN TOKEN |
カテゴリ | 取引所トークン | 対応取引所数 | 8 |
現在価格 | 円 ($) | 取引量(24h) | 円 ($) |
最大発行枚数 | 10,000,000,000枚 | 循環流通枚数 | |
時価総額 | 円 ($) | 還元方式 | 一部通貨 |
暗号方式 | 承認方式 |
FCOIN Token(以後「FT」と表記)は、海外取引所のFCOIN(エフコイン)が発行する取引所トークンです。
FTを発行する取引所「FCOIN」は、Huobiの元CTOである「Zhang Jian(張建)」が創設した仮想通貨取引所です。
上記のベンチャーキャピタルや機関投資家から資金調達をしており、2018年6月に仮想通貨取引所サービスベータ版をリリースしています。
取引所トークンであるFTの発行をフックに、売買手数料をFTで還元するマーケティング手法「取引マイニング(=Trans-Fee Mining)」をはじめて実施した取引所でもあります。
それ以外にも、理財アカウント(ウォレットとは別の口座)に特定の通貨を保有しておくと、利息が付くというサービスを提供していることでも有名です。
2019年3月14日時点の理財アカウントの利息は約13.943%(年利)。
仕組み的には、理財アカウントに保管された通貨を、必要なユーザーに貸し出しすることで発生した儲けを還元している…ということですが、正直なところ実態はよくわかりません。
取引所名 | 取引量(24時間) |
Bithum | ¥ 1,627億1,604万 |
BINANCE | ¥ 968億5,386万 |
FCOIN | ¥ 52億9,766万 |
BitFlyer | ¥ 10億6,014万 |
ちなみに、2019年3月13日時点の過去24時間の取引量は約54億円。
最盛期は世界最大級の仮想通貨取引所「BINANCE」にも引けを取らない取引量だったのですが、現在では縮小傾向にあり、仮想通貨取引所の取引量ランキングでは62位となっています。
縮小傾向にあるとはいえ、日本の仮想通貨取引所「BitFlyer」の過去24時間の取引量が約10億円なので取引所規模としては小さくない規模です。
FTには大きく分けて上記3点の特徴があります。
FT保有者には、FCOINがあげた利益(売買手数料による収入)の80%が配当される仕組みになっています。配当は、総FT数に対するFT保有率にあわせて按分される形です。
2019年3月14日時点では、FTの総発行枚数は「5,095,016,914 FT」となっている(FCOINのトップページに表示されています)ので、按分時の分母は約50.95億枚となります。
ちなみに、以前はFCOIN内のwalletにFTを保有していれば配当の対象になったのですが、現在は「引き出しをしない」ことを確約する【ロックアップ】という手続きを経なければ配当の対象とならない仕組みに変更されています(最低1,000FTからロックアップ申請が可能)。
なお、FTをロックをした場合、そのFTは売買や引き出しはできず、売買・引き出しをする場合には「アンロック(解除)」の手続きが必要です。
2018年7月から、スマートコントラクトを活用する形で、FTの保有者は業務ならびに運営方針の取り決めに参加できるようになりました。
スマートコントラクトとは、契約の自動化であり、ブロックチェーンに実装されている特筆すべき機能でもあります。
FT保有者への意思決定権の付与により、FCOINに上場させたい仮想通貨の推薦や投票も可能となっています。
FT保有者に意思決定権をもたせることは、「サービス運営の最重要部分をユーザーに委ねる」と好意的に捉えることもできますが、FT保有数が多いユーザーに決定権があるため、悪意をもって捉えれば「ユーザー委任のポーズ」とも 言うことができます。
FT保有者は、FCOINコミュニティ委員会のメンバー(代表)として、コミュニティ運営に参加することができます。
もともとFTは、Ethereumの技術規格「ERC-20」に基づいて開発・発行されたブロックチェーン(仮想通貨)でした。
しかしながら、
等の理由から、2018年10月に「Fractal(フラクタル)」と呼ぶFCOIN独自のパブリックチェーンに移行しました。
まぁ、有り体に言えば「拡張性を担保」したかったということでしょう。
ブロックチェーンは、用途・形態にあわせて3つの種類が存在します。
上記表の通り、「パブリック型」「コンソーシアム型」「プライベート型」のうち、「Fractal(フラクタル)」はビットコインと同様のパブリックチェーンを採用しています。
FT保有ユーザーに管理権限を委ねるという点から、中央集権的な管理者が不在でもシステムが成り立つパブリックチェーンとなったのは自然な流れとも言えます。
「Fractal(フラクタル)」は、FCOINとそのコミュニティが共同で開発したパブリックチェーンの開発プロジェクトの名称です。
といった機能をFCoinコミュニティガバナンス上で効率よく処理できる点が大きな特徴です。
トークンエコノミー(トークン経済)の基盤となることが視野に入っていることから、Ethereumのようにトークン上にアプリケーション(仮想通貨など)を構築可能なプラットフォーム通貨になる可能性もあります。
Fractal(フラクタル)は、上記3つのレイヤーによって今後構成されることになる旨が公表されています。
それぞれの機能をまとめると下記のようになります。
レイヤー名 | 機能 |
Fractral Core | トークンの発行や流通や配当、そして投票などのコミュニティ機能をサポート |
Fractal Mix | パブリックチェーンと、FCoinのサブマーケット「Fone」が提供するトレーディングエコシステムが融合したデジタルアセット業界向けプラットフォームのアプリケーション |
Fractal Evolution | トークンエコノミーに適したプラットフォームレベルのアプリケーション |
ぶっちゃけ、いまいちよくわかりませんw
とりあえず、現時点では、3つともに未実装ではありますが、Fractral CoreとFractal Mixは2019年内に、そして、Fractal Evolutionは2020年内にリリース予定とのことです。
FTは売出し後39円の最高値をつけたものの、
などが原因となり価格が急落、2018年12月7日には1円と最安値をつけるに至っています。
なお、2019年3月13日時点では4円に上昇し若干持ち直した感があります。
FTについてのTwitter上の反応をいくつか集めてみました。
2018年の俺「仮想通貨って儲かるのか!草コイン探すの楽しーー!何やねん暴落したやんか…取引所トークンを持てば資産増えるんだな!FT上がった!配当美味い!…何やねん暴落したやんか…仮想通貨バブルなんて幻なんだ…」
— とと (@totetote1023) 2019年3月12日
2019年の俺「HYIP探したんのすぃぃぃ」
歴史は繰り返す
配当型の取引所トークンの元祖FTトークンが底値から4倍と復活しつつあるらしい。
— 仮想通貨で夢を見よう! (@srx0312) 2019年3月7日
トークン経済ってFTだけじゃ面白くない。NFT/RFTもふくめて、はじめて革新性がある。議論はそこから。
— かろりー(小西) (@karorinou) 2019年3月4日
ただ、過去に取引所トークンとしてブームを作ったFTらも上げてきているのは見とかなきゃならんね。
— えむけん@note作成中 (@BinaryMKent) 2019年3月2日
もしかしたら以前のように、BTC不安定期→取引所トークンへ退避→取引所トークンだけが上がる、っていう展開も無きにしも非ずだし
FTの将来性は、FCOINのコミュニティの維持ならびに、Fractralの3レイヤー(Core/Mix/Evolution)の開発進捗次第ではないでしょうか。
いずれにしても、「FTを使う」という需要を作り出すことが重要であり、そのためにどのような施策を打っていくのか、または打っていけるのかという情報が待たれます。
ちなみに、上記はFCOIN全盛期にシステムがよくわからなくなってきて作った俯瞰図。GPMやらFCANDYやらが出てきて理解不能になってFCOINから離れましたw