BitSharesに関する情報 | |||
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シンボル | BTS | 正式名称 | BitShares |
カテゴリ | 対応取引所数 | 56 | |
現在価格 | 5円 ($0.05021) | 取引量(24h) | 5,017,175,914円 ($46,819,921) |
最大発行枚数 | 3,600,570,502枚 | 循環流通枚数 | 2,710,195,992枚 |
時価総額 | 14,530,639,846円 ($135,598,875) | 還元方式 | |
暗号方式 | SHA256 | 承認方式 | DPOS(Deligated proof of Stake) |
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Bitsharesはブロックチェーンを使用した金融プラットフォーム自体を指し、プラットフォーム上で流通できる仮想通貨がBTSです。
Bitsharesの目的は、ブロックチェーンの仕組みをビジネス上で活用することです。ブロックチェーンは分散型台帳ともいい、管理するのに中央集権的な管理者が必要ありません。中央集権的でないということは、運営会社の経営状況や倒産などに影響されずに、システムの安全性が担保されるということです。
どういうことかというと、企業が管理している畑があるとして、もし企業が倒産して誰も管理する人がいなくなれば作物は枯れ、畑はただの荒地になってしまいます。しかし、村民みんなで行うような共有財産としての土地であれば、特定の誰かの行動や経済状況に左右されることなくニーズがある限り作物を安定して栽培することができます。
ブロックチェーンは特定の誰かに権力や資源が偏ることなく、ネットワークを運営できるのが強みです。そしてその強みをビジネスに活かすのがBitsharesの目的です。
ブロックチェーンをビジネスに活かすというのがBitsharesの目的ですが具体的にどのような分野に適用できるのでしょう。現在のところ適用分野はやはり送金関係です。ここからはBitsharesがどのような特徴を持っているのかご紹介していきます。
ペッグ通貨は法定通貨と連動した通貨です。既存の現金の場合は、自国の通貨が弱いような途上国が、米ドルと自国通貨の価値を連動させるような場合によく用いられます。仮想通貨の有名どころではTetherがUSDと連動したペッグ通貨です。他にもStronghold USDや、円とペッグしたGMO Japanese Yen、ユーロとペッグしたEURS、金とペッグしたDigixDAOなどがあります。
Bitsharesはペッグする対象が豊富なペッグ仮想通貨であるsmartcoinを発行しています。Bitshares内のペッグ通貨はBTSですが、BTSを購入したいsmartcoinの1.75倍以上保有していることで、smartcoinの購入が可能になります。
例えばBitUSDは1USDと連動したsmartcoinです。1000BitUSD=1000USDですが、1000BitUSDを手に入れるためには実質1750USDに相当するBTSを保有している必要があります。
ちょっとややこしいですが、このようにすることで法定通貨とのペッグを担保しているのです。ペッグする対象はBitUSD=米ドル、BitEUR=ユーロ、BitCNY=人民元、BitJPY=円、BitBTC=ビットコイン、BitGOLD=金、BitSilver=銀とかなり豊富です。
法定通貨とペッグしていることによるメリットは、現実の取引で仮想通貨が使いやすくなる点です。価値の変動が大きすぎる仮想通貨はそれを使う方にとっても、使われる方にとっても現実の取引ではリスクが伴います。ドルや円などと連動している通貨であれば、取引に使用するリスクは少なくなります。
OpenLedgerは、BitsharesとCrypto Coins Enterprise Denmarkの共同で開発された分散型取引所です。
「分散型って、ブロックチェーンはそもそも分散型台帳じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。確かにビットコインなどを構成している仮想通貨の決済の仕組みは分散型台帳なのですが、既存の仮想通貨取引所の運営は中央集権的であり、他の金融企業と変わりません。ですので、万が一取引所がハッキングされたり経営に大打撃があったりすれば、顧客の資産を中央集権的に管理している取引所は顧客の資産を保証しない可能性もあるわけです。これは顧客にとって大きなリスクです。
これに対して分散型取引所は運営自体も分散型です。Bitsharesのトークン発行のシステムを利用して、取引所の仕組みを作りました。
特徴としては板取引のみで、運営は一切個人間の取引には介入しない「DEX:Decentralized EXchanges(非中央集権型取引所)」形式であるのが大きな特徴です。ですので秘密鍵や資産管理も全て顧客が行います。つまりハッキングのリスクが非常に低いのです。また手数料も安いです。
BTSの承認方法(コンセンサスアルゴリズム)であるDPOSは、ビットコインのマイニングによる決済の労力を簡略化するために発明されました。これは複数の承認者(witness)が取引の承認を行うというものです。具体的にはwitnessに立候補した人の中から20人が投票で選ばれ、承認作業を行います。witnessは承認以外に、smartcoinの法定通貨とのレートの決定権を持ちます。
DPOSはマイニングの一種と言えますが、決済スピードは3秒以内であり高速な仮想通貨取引を実現できています。件数でいうと1秒間で10万件を処理することが可能で、これは非常に早いと言われるリップルの1秒間4000件を軽く上回ります。
ブロックチェーン | シンボル | コンセンサスアルゴリズム | コンファーメーション1までの時間 |
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Bitocoin | BTC | PoW(Proof of work) | 10分 |
Ethereum | ETH | PoS(Proof of Stake)へ移行予定 | 20秒 |
Ripple | XRP | PoC(Proof of Consensus) | 4秒 |
Steller | XLM | SCP(Stellar Consensus Protocol) | 2~5秒 |
Monacoin | MONA | Pow | 90秒 |
Bitshares | BTS | DPoS | 3秒以下 |
BinanceCoin | BNB | 未命名 | 即時(1秒以下) |
Bitsharesはダニエル・ラリマー氏を抜きにして語ることはできません。ダニエル・ラリマー氏は有名な仮想通貨のプロジェクトに多く関わっている起業家、プログラマーです。Bitshares、Steemit、EOSなどダニエル・ラリマー氏が中心となり開発を牽引してきました。現在、ダニエル・ラリマー氏はEOSやSteemitの開発に注力しており、Bitsharesの開発から手を引いています。Bitsharesが停滞している一因とも言われています。
2013年の6月にBitsharesのアイデアを思いついたダニエル・ラリマー氏は、それをカルダノのチャールズ・ホスキンソンに相談します。このアイデアはブロックチェーン上で発行した独自トークンのネットワークを使い、分散型の取引所を作るというものです。現在でも数が少ないですが、分散型の取引所というアイデアは当時として画期的でした。このアイデアに中国の仮想通貨投資家であるLi Xiaolai氏が投資をし、まずはInvictus Innovations社が立ち上がります。
Invictus InnovationsでBitsharesの開発を進めつつ、Crypto Coins Enterprise Denmarkと共同でOpenledgerの開発も並行します。BitsharesのプロトコルをOpenledgerで読み込むことで分散型の取引所が実現するからです。
正式に上場したのは2014年7月21日です。この時の価格は0.013ドル/1BTSでした。リリースから1ヶ月後の2014年8月後半から10月上旬にかけて最初の高騰が訪れました。0.04ドル/1BTS近くを記録しいきなり3〜4倍の価値上昇を見せます。
しかしその後は特に動きがなく急落。2017年4月ごろまで0.004ドル/1BTS前後で静かに推移します。特に2016年1月にダニエル・ラリマー氏がSteemitの開発に移ってからは非常に静かなグラフの動きとなっていました。
そんな静かなBTSですが2017年6月に突如高騰し、0.4ドル/1BTS程度をつけます。上場開始時の約40倍の価格上昇です。このタイミングで高騰した理由としては大手仮想通貨取引所のBinanceに上場したことが理由とみられます。その後急落し、2018年10月には0.05ドル/1BTS程度まで戻ります。
2017年年末は仮想通貨バブルが起こりましたが、この恩恵はBTSも預かりました。2018年1月頭には0.9ドル/1BTS程度に達したので、リリース時からの価値上昇としては約80倍です。しかし、BTSも他の銘柄と同じく急落し、現在は0.05ドル/1BTS程度で推移しています。
【暗号業界の年間見通しは、来年に成功する可能性が最も高い】
— Ram (@seihi8XRP) 2019年3月30日
トップ10
1. 👑Rippleによって管理されているXRPは、銀行間送金の世界的ネットワークであるSWIFTと競合するのに最適な位置にあります。
技術/採用グレード:A
2. EOS
3.BTC
4.ETH
5. カルダノ
他
Steem、NEO、Stellar、Zcash、BitShares https://t.co/Kd9G3xqAbb
中国政府傘下の電子情報産業発展研究院(CCID)が最新の主要仮想通貨の格付けを発表。
— 5億を150億に増やした男@渡部純一 (@blocklabo_corp) 2019年1月28日
1⃣:EOS
2⃣:イーサリアム
3⃣:オントロジー
4⃣:GXChain
5⃣:BitSharesと続く
ビットコインは15位、リップルは20位。ビットコインは前回の18位から15位に上がった。#仮想通貨 #暗号通貨 #暗号資産 #ランキング pic.twitter.com/b5SbcdAXNO
#BitShares でアカウントの権限を変更するという提案 (Proposal) を無差別に送りつけ、誤って承認してしまったアカウントを乗っ取るという攻撃が発生しています。心当たりのない提案 (Proposal) は絶対に承認 (Approve) しないようご注意ください。$BTS #CryptoBridge
— inoue (@inoue_cb) 2019年1月28日
XOVはBitShares上にsuper fast BTCゲートウェイを準備中
— sen (@sennyuinv) 2019年1月2日
シンボルはXOV.BTC
XOVはBitShares関連の中でもマーケティングに力を入れていてニュースが多いですね。 https://t.co/P7C1jqUqc2
Bitsharesのコミュニティは日本人にとってはあまり馴染みがないものかもしれません。一応公式のコミュニティとしてはBitSharesTalk topicが存在します。他にはダニエル・ラリマー氏がSteemitに関わっているということもあり、Steemit内でBitsharesに関する記事が投稿されることは多いようです。
仮想通貨としてのBTSの価値はともかく、Bitsharesの仕組み自体は将来性があります。Openledger然り、DPOSによる決済スピードの速さ然り。2019年4月にはEOSとBitsharesの中間のブロックチェーンであるBEOSがローンチされました。これによってEOS、Bitshares系のトークンの互換性が生まれるということです。どのようなプロジェクトにBitsharesやOpenledgersが活用されかが、BTSの動きに多少影響する可能性はあります。