分散型アプリケーション(Dapps)とは、ビットコインやイーサリアムなどの「中央集権」を持たない仮想通貨プラットフォーム上に構築されたアプリケーションのことを意味し、英語ではDecentralized Applicationsと表現します。
アプリケーション?プラットフォーム?
なんのこっちゃ……といった感じかもしれませんが、普段使っている「Apple Store」「Google Play」をプラットフォーム、そして、その上で稼働するゲームなどのソフトウェアが「アプリケーション」と捉えるとわかりやすい かもしれません。
ただ、「Apple Store」「Google Play」はそれぞれApple・Googleといった企業が運営主体となっており、アプリを開発するエンジニアや、そのアプリをプレイするユーザーには何も権限がありません(レビューを書くくらい?)。
分散型アプリケーションは、このような中央集権的な形態を取らずに、すべての管理権限をアプリケーションを利用する個々のユーザーに委ねたものになります。
Dappsへの積極的な投資を行っているベンチャーキャピタル(VC)のDavid Johnstonによると、Dappsたるものの定義は下記に当てはまるものであるとのこと。
出典:『The General Theory of Decentralized Applications, Dapps』/ GitHub
- (1)アプリケーションがオープンソースであること
- (2)オペレーションが自動であること
- (3)管理者が存在しないこと
- (4)ユーザーの合意形成を基本とすること
- (5)公開・暗号化されたブロックチェーンを利用していること
- (6)アプリケーションの利用にトークンが使用されること
- (7)アプリケーションへの貢献が暗号アルゴリズムによって証明され、それに従ってトークンが生成されること。
あまり難しいことは考えずに、ビットコインやイーサリアムなどのプラットフォーム仮想通貨を基盤にして構築されたサービスはDappsという理解で問題ないでしょう。