Gas(ガス)は、イーサリアムを送金するにあたって必要となる手数料のことを言います。
BTC(ビットコイン)と同じく、仮想通貨のETH(イーサリアム)はPoW(Proof of Work)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用(2019年1月3日本記事執筆時点)していますが、そのPoWを実現するにあたっては演算…つまりは、ブロックチェーンの承認作業を行うマイナー(採掘者)の存在が必要であり、承認者たるマイナーには仕組み上「承認手数料」を報酬として支払う必要があります。
Gas(ガス)は、その承認時にマイナーに支払うために必要となる手数料のことであり、逆を言えば、手数料を支払わなければ送金できない…という事もできます。
Gasの支払は「どこから送金するのか」によって大きく変わります。
たとえば、取引所からETH(イーサリアム)を送金する場合には、取引所が予め送金手数料を設定しているため、ユーザー自信が手数料の多寡(多い少ないの額)を意識することはありません。
一方で、分散型取引所(DEX)やMetamask・MyEtherWalletといったウォレットから送金する場合には、Gasの金額を自分で設定する必要があります。
ちなみに、Gasの手数料は下記の算式で算定されます。
Gas limit × Gas price(Gwei)【用語説明】
■Gas limit
Gasの最大量。
リミット(制限)を設定することで、設定上限を超えての手数料支払いを防止することが可能(プログラムのバグ等で手数料支払を無限実行されるのを防ぐ)。
Gas price
1Gasの価格。
単位は「Gwei」で表記され、1Gweiは「0.000000001 ether」となっています。
イーサリアム送金の手数料は、Ethereum上に構築された分散アプリケーションとスマートコントラクトによって手数料が変動します。
そのため、イーサリアムの手数料は予め支払いをする上限値を決めておき、その上限値から必要な費用を控除していくことになります。
なお、手数料が上限値以上と以下の場合の取扱は下記の通り。